こんにちは、先日2022年4月半ばに居留ビザで日本から台湾へ入国したエリカです。
本記事では私が労働許可証を取得し、就労目的の居留ビザ(雇用・赴任/台湾滞在可能日数180日以上)を申請した際の流れをご紹介します。
>>【2022年4月最新版】コロナ禍の台湾入国の流れ(関空→桃園)
居留ビザ(就労・雇用)取得までの大まかな流れ
(カッコ内は実際にかかった日数)
- 台湾の雇用先が台湾労働部に労働許可証を申請・取得
(12営業日)
- 労働許可証原本を日本に送っていただく
(速達で2日)
- 台北駐日経済文化代表処で居留ビザ申請
(5営業日)
- 台湾入国後に移民署で居留証(ARC)申請
労働許可証の取得条件
台湾で働くにはいくつかの条件が必要になります。
①四年制大学卒、かつ2年以上の就労経験
②大学院卒
③台湾国内の大学卒
④短大・専門学校・高卒、かつ5年以上の就労経験
⑤海外企業から派遣、その企業での就労経験1年以上
(参考:勞動部勞動力發展署HP>一般外國專業人士在臺工作>專門性或技術性工作>A15.其他經會商中央目的事業主管機關指定之工作)
労働許可証の申請に必要な書類
台湾現地の企業側が台湾労働部に労働許可証の申請を行います。
私は上記の「①四年制大学卒、かつ2年以上の就労経験」に当てはまるので、以下の書類を写真もしくはPDFで雇用先企業にメールで提出しました。
①パスポート(顔写真ページ)
②大学卒業証明書とそれを中国語に訳したもの
③在職証明書とそれを中国語に訳したもの
上記書類の提出を雇用先から求められた時にまだ私は台湾にいたので、日本の大学を卒業した私は②はネットで申請→日本の実家に郵送(海外発送もできそうでしたが時間がかかるかなと思ったので実家に送付)→家族にPDFで送ってもらう、③は日本で約6年間働いていた企業のHPから問い合わせ、在職証明が必要な理由や記載してほしい内容(入社日と退職日、所属部署、業務内容など)を伝えるとその通りに作成しメールにて送付してくれました。
②と③の中国語訳に関しては、Google翻訳&台湾人パートナーにお願いして訳してもらい、Wordに打ち込んだ簡単なもので問題ありませんでした。
まさか自分が海外・台湾で働くことになるとは思ってもいませんでしたが、海外移住においては学歴や社歴が関わってくる場合もありますのでぜひ参考にどうぞ。また退職した企業に連絡が必要なこともありますので退職の際は表向きだけでも円満退社がおすすめです。
労働許可証の原本を受け取る
台湾への入国に必要なビザ(私の場合は居留ビザ)を日本の台北駐日経済文化代表処で申請する際にこの労働許可証の原本が必要なので、雇用先が労働許可証を取得したら原本を受け取りましょう。
台湾の雇用先が速達で送ってくれた際は2日(金曜日発送、日曜日着)で大阪の自宅に届いたので翌日の月曜日に代表処へビザ申請へ行きました。
管轄内の台北駐日経済文化代表処でビザ申請
台湾渡航に必要なビザ申請は台北駐日経済文化代表処にて行う必要があります。
原則ビザは申請者が住民票を置いている地域を管轄とする弁事処での手続きが最優先となるため、該当弁事処にてビザ申請を行ってください。
また、弁事処によっては予約が必要であったり、ビザ交付日数も異なりますので各自HP等をご確認ください。(大阪は予約不要・郵送不可・申請から最短5開館日で交付 / 2022年4月現在)
【各弁事処の管轄区域】
- 駐日代表処
- 関東地方・・・東京都 / 茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 埼玉県 / 千葉県
- 甲信越・・・山梨県 / 長野県 / 新潟県
- 東北地方・・・青森県 / 岩手県 / 宮城県 / 秋田県 / 福島県 / 山形県
- 横浜弁事処
- 神奈川県 / 静岡県
- 大阪弁事処
- 近畿・・・大阪府 / 京都府 / 兵庫県 / 滋賀県 / 奈良県 / 和歌山県
- 東海・・・愛知県 / 岐阜県 / 三重県
- 北陸・・・富山県 / 石川県 / 福井県
- 中国・・・鳥取県 / 島根県 / 岡山県 / 広島県
- 四国・・・徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県
- 福岡弁事処
- 福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 大分県 / 宮崎県 / 鹿児島県 / 山口県
- 那覇弁事処
- 沖縄県
- 札幌弁事処
- 北海道
(参考:各駐日代表処管轄範囲及び連絡先)
居留ビザ(就労・雇用)申請必要書類
①労働許可書(要中国語版)・・・紙原本必須(電子ファイル不可・現地受入先に紙原本の郵送を依頼してください)
②労働許可書のコピー 1通
③旅券・・・残存有効期限6ヶ月以上
④旅券のコピー 1通(A4)
⑤申請書 1通(見本)・・・旅券上と同様の署名が必要 / 専用ウェブサイトにて個人情報を登録完了後、該当用紙(A4)を要印刷
⑥カラー写真2枚・・・サイズ [横3.5x縦4.5cm(頭部3.2~3.6cm)] / 6ヶ月以内撮影(※システム読取のため、規格外は受理不可)
⑦現住所証明
*本人申請・・・原本要提示[住民票・運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード](いずれか1点)
*代理申請・・・申請者の上記証明書いずれかの全頁コピー[住民票のみ要原本](※代理人の身分証明書/委任状は不要)
⑧在留カード・・・日本国籍以外の方
⑨在留カードの両面コピー 1通(A4)・・・日本国籍以外の方
⑩査証費用(居留ビザは6,900円)
(参考:台北駐大阪経済文化代表処>居留査証 [滞在180日以上・・・雇用(赴任)・家族呼び寄せ等])
台湾入国後は移民署で居留証(ARC)申請
居留査証で入国した場合、居留地の内政部移民署所属のサービス・ステーションにて「外僑居留証」(ARC card)の申請をする必要があります。
通常は入国後15日以内ですが、2022年5月現在は隔離期間が考慮され45日以内に申請が必要です (内政部移民署HP等で最新情報をご確認ください)。
期間内に申請しなかった場合は罰金が科されるようですのでお気をつけください。
まとめ:最新情報の確認をお忘れなく
労働許可証の取得スピードに関しては、雇用先(の担当者)の外国人雇用経験の有無により異なってくるかもしれません。
また新型コロナウイルスの影響でビザの発給が急に停止するなどイレギュラーなことも多いと思いますので、雇用主に任せっきりにするのではなくご自身でも申請の流れや最新情報を確認されることをおすすめします。
今回は就労目的での居留ビザに関して自身の経験をまとめましたが、居留ビザにも配偶者・留学などいくつか種類があり、就労目的でも職種によって提出書類が異なる(日本語教師として働く場合は犯罪経歴証明書や健康診断書も必要のようです)ので、雇用先や各機関のHP等で確認してみてください。
海外で働くにあたっては緊張やストレスを感じることもあるかもしれませんが、適度に息抜きしつつ共に頑張りましょう!
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